夏目漱石の名前の由来

「夏目」は地名に由来。


「夏」のつく名字で、一番多いのは漱石でもおなじみの「夏目」。全国順位は1,000位以内で、全国に1万人以上の夏目さんがいる。ルーツは長野県信州新町の地名で、清和源氏の流れを汲むものが多く、漱石の家系もこの末裔。のちに三河国(愛知県東部)に移って栄えたことから、現在でも愛知県東部から静岡県西部にかけて非常に多い。
夏の名字 | トリビアン森岡のニュースな人名 話題の地名
漱石」は唐代の「晋書」にある故事「漱石枕流(そうせきちんりゅう)」。

 「漱石枕流」は、自分の言ったことの誤りを指摘されても直そうとしない。負け惜しみをしてひどいこじつけをするような偏屈な態度という意味になります。枕流漱石とも言います。「漱石」といえば、明治時代の大文豪、夏目漱石が思い出されますね。そう、本名、夏目金之助は、この四字熟語から雅号、つまりペンネームを付けたのです。
第 13 回 【漱石枕流】 - 熟語講座 中国出典の故事成句あれこれ 〜四字熟語編〜 - 株式会社パシフィックリゾート