バードストライク

ニューヨークのハドソン川に飛行機が不時着した話をテレビでやってました。

ハドソン川の奇跡」と呼ばれているこのUSエアウェイズ1549便不時着水事故バードストライクにより全てのエンジンが停止、非常に危機的な状況に陥りました。

バードストライクとは飛行中の航空機に鳥が衝突する事故の事を言います。
レシプロエンジンのプロペラ機だと操縦室の窓にでも当たらない限りあまり問題になりませんが、ジェット機だとエンジンに吸い込みやすくエンジントラブルを起こして大きな問題になります。そのためジェットエンジンの開発に際してはあらかじめバードストライクの試験を行いエンジンの耐性を確かめます。

以前に実際にバードストライクの試験をしていた人に話を聞いた事があります。エンジンでは無くてキャノピー*1への衝突試験の話でした。その話によると、実際に使うのはニワトリだそうです。試験の規定に定められた重量のニワトリを大砲みたいな筒に込めて高速で撃ちだしてキャノピーにぶつけます。生きたニワトリなので筒に込めるのに大騒ぎ。撃ちだして衝突すると、粉々になるそうです。

*1:戦闘機などの操縦席を覆う主にアクリル製の窓をキャノピーと言います