ヘッドホン修理

一週間ぐらい前からヘッドホンの右側のハウジング内から音がするようになりました。
じっと動かないと全く聞こえないのですが、首を動かしたりするとカラカラ聞こえます。
音からいって、小さなビスのような細長くて硬いものが転がっているように思えます。
何しろヘッドホンの中、耳のそばなのでとてもよく響きます(当たり前
再生音は普通に出ます。音量も音質も変化ありません。
首を振ったりしなければ使用に差し支えないのでそのまま使ってました。
しかし、転がっているうちにどこかに挟まったり、実は重要な部品で故障の原因になったり、なんて事が無いとも限らないので何とか自分で治せるものなら直したいと思ってました。
でも、分解の仕方が分かりません。外見上ハウジングを開けるネジが全く無いのです。
そのためもあって修理せずに様子見してたのです。

昨日、偶然分解方法が分かりました。
私のヘッドホン AKG K530 はイヤーパッドが簡単に取り外せて水洗いできます。
左回りに回せば外れるはずなのですが、ちょっと回してみても外れそうにない感じだったので今まであきらめてました。というか、力任せに回して壊れるのが怖いだけだったんですけどね。
覚悟を決めて力を強めに掛けたらあっさり外れました。そしたらハウジングを分解できそうなネジが3か所見つかりました。

ネジを3本外すとドライブユニットと固定してる板が無事外せました。
ドライブユニットに付いてるリード線細っ。すぐ断線しそう。
部品を固定するために着けた接着剤が糸引いて固まってます。さすが China Qualty*1

それで、肝心のカラカラ音の原因ですが、長さ1センチぐらい直径3ミリぐらいの白いプラスチックの棒状の部品が転がってました。どこかから外れたのは間違いないと思いますが見た所それらしい部分がありません。電気関係では無いようなので取り出しても問題無いと判断してハウジングを元通り組み立てました.

でも、やはり気になるので左側のハウジングを同様に分解してみました。
左側ハウジング内は左右に信号を分ける部品があるので右側よりはにぎやかですが、左側を見て感じた通りの「まあ、こんなものだよね」的造りです。
どうやら転がっていた部品はヘッドバンドの根本の部品の一部が欠落したもののようです。
左側ハウジング内では根本の部品から飛び出した棒状の部分がハウジングの穴にはまってます。右側ハウジングの穴には何もはまっていません。察するに落ちていた部分はヘッドバンドの根本とハウジングの位置を固定(制限)するピンの役目があるようです。しかし、ガタツキが大きくなって可動範囲が少し大きくなった程度で実際の所無くてもそれほど変わりません。ピンに掛かっていた力が残っている固定用ネジ1本に掛かるので多少強度に心配が残りますが、丁寧に扱えば大丈夫でしょう。というか、保証書紛失したから壊れたら有償修理だし。

*1:ブランド所在地のオーストリア製の個体もあります。