ミニスカ宇宙海賊 1〜3巻

ミニスカ宇宙海賊1 (朝日ノベルズ)

ミニスカ宇宙海賊1 (朝日ノベルズ)

いまさらですが原作小説を読んだ。

イメージからてっきり少し前の作品だと思っていたのですが、最近の作品なのですね。それにまず少し驚いた。
第1巻が出たのが2008年10月、最新刊の第8巻がでたのが今年の4月。
「SF冬の時代」と言われ、スペースオペラのアニメもめっきり減った昨今、よく出たもんだ。

文体は田中芳樹ほど硬くなく、最近の学園ラノベほどゆるゆるでもなく、文章としてはいたって普通だが、空白が少ないので1冊当たりの文字数は多い。
以前読んだ「星界の紋章」はラノベ並みに改行・空白が多いので1冊読むのに掛かる時間は少なかったが、「ミニスカ宇宙海賊」はページが文字でびっしり埋まってるのでそれに比べると読むのに時間が掛かった。

ストーリーや設定はだいたいアニメと同じ。小説の1〜3巻がアニメの第1話から第18話に相当する。
背景設定や駆け引きについてはアニメより小説の方が詳しく書かれている。アニメでよくわからなかった部分も小説の説明で理解できた。
各キャラクターの見た目や宇宙船などのメカについては小説では描写が少ないのでアニメの絵を想像するのはまず無理。見た目についてはアニメはほぼ独自の設定でできていると思っていい。

アニメでもそうだったがストーリーの展開がゆっくりしている。
いわゆるスペースオペラとして見るとアクションやアドベンチャーの要素は少ない。
同じ場所に留まっての推理・心理劇が多く、移動や戦闘シーンは少ないのでドンパチ戦闘する所が読みたい人には退屈だと思う。

ストーリーとは関係無いが、所々にアニメ・漫画のネタが入っている。
私が気づいたは3か所だけだが、ほかにもあるかもしれない。

今は4巻と読み終わって5巻を読んでます。1〜3巻に比べると戦闘・アクションシーンが増えてる。でも心理戦が多いのは変わりません